2006年09月12日
マイ・アーキテクト ルイス・カーンをさがして
「マイ・アーキテクト ルイス・カーンをさがして」を見てきました。
平日ということもあるのか、桜坂劇場の入りは3割ぐらい。
知り合いの建築家も数名かけつけていました。
ルイス・カーンの息子が、父の存在探しの旅に出るストーリー。彼の人生や女性関係、そのこどもたちによるエピソードがこの作品の魅力だと思うが、小生は、カーンの建築のスゴサを再確認し、彼を取り巻く建築家たちのコメントに面白さを感じました。
建築的には、スリットやトップライト、ハイサイドライトから流れてくる光が美しくあらためて感嘆。光のボリュームもしくは光のスケールがいいのだろう。彼の作品は素材感を強くだす空間構成が多いが、その強さが光によりやわらげられ、ナゴミとなっているように感じた。また、シンメトリーの表現が存在感や強さをさらに強調しているように思える。
カーンについて語った建築家の一人にIMペイがいた。ペイより作品が少ないカーンに気遣い「建築は量より質。記憶に残る建築が重要だ。」とコメントしていた。しかしながら、彼の表情は余裕があるように見受けられた。また、フィリップ・ジョンソンのコメントもこの映画を楽しませてくれる。フィラデルフィアの都市計画家の発言も、クルマ社会にどっぷり浸かったアメリカ人らしくカーンの計画を否定しているのが面白かった。
この映画で一番笑えたのは、バングラディッシュの労働者だ。バングラディッシュ国会議事堂前でこの国で一番美しく自慢できる場所を作ってくれたルイスに感謝するといいながら、ルイスバラガンの息子と会えて光栄だ!なんて言ってた。サニエルはこのシーンをカットせず見ている人に笑いを誘うために編集したのかも。
たしか、カーンとバラガンは仲が良く、ソーク生物研究所の中庭に木を植えようか迷ったカーンが、バラガンをカルフォルニアに呼びつけて相談したエピソードがある。バラガンは詩的なコメントで感想を述べ、結果、木のない空間になったとのこと。

カーン好きのみなさま、このフィルムは必見です。
http://www.myarchitect.jp/index2.html
平日ということもあるのか、桜坂劇場の入りは3割ぐらい。
知り合いの建築家も数名かけつけていました。
ルイス・カーンの息子が、父の存在探しの旅に出るストーリー。彼の人生や女性関係、そのこどもたちによるエピソードがこの作品の魅力だと思うが、小生は、カーンの建築のスゴサを再確認し、彼を取り巻く建築家たちのコメントに面白さを感じました。
建築的には、スリットやトップライト、ハイサイドライトから流れてくる光が美しくあらためて感嘆。光のボリュームもしくは光のスケールがいいのだろう。彼の作品は素材感を強くだす空間構成が多いが、その強さが光によりやわらげられ、ナゴミとなっているように感じた。また、シンメトリーの表現が存在感や強さをさらに強調しているように思える。
カーンについて語った建築家の一人にIMペイがいた。ペイより作品が少ないカーンに気遣い「建築は量より質。記憶に残る建築が重要だ。」とコメントしていた。しかしながら、彼の表情は余裕があるように見受けられた。また、フィリップ・ジョンソンのコメントもこの映画を楽しませてくれる。フィラデルフィアの都市計画家の発言も、クルマ社会にどっぷり浸かったアメリカ人らしくカーンの計画を否定しているのが面白かった。
この映画で一番笑えたのは、バングラディッシュの労働者だ。バングラディッシュ国会議事堂前でこの国で一番美しく自慢できる場所を作ってくれたルイスに感謝するといいながら、ルイスバラガンの息子と会えて光栄だ!なんて言ってた。サニエルはこのシーンをカットせず見ている人に笑いを誘うために編集したのかも。
たしか、カーンとバラガンは仲が良く、ソーク生物研究所の中庭に木を植えようか迷ったカーンが、バラガンをカルフォルニアに呼びつけて相談したエピソードがある。バラガンは詩的なコメントで感想を述べ、結果、木のない空間になったとのこと。

カーン好きのみなさま、このフィルムは必見です。
http://www.myarchitect.jp/index2.html
Posted by aki at 01:10│Comments(0)
│La vie